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過去ダー

息子が仮面ライダーにはまってはまって浜村淳になってしまい、過去の仮面ライダー(以下過去ダー)をすべてを見る、なんぞと言い出して約半年、我ら親子は近所のレンタルDVDの店に毎週通いつめている。
このあいだついに「いつもありがとうございます」などと言われてしまい、イヤー!覚えられてるー!完全に顔覚えられてるー!ギャーン!となった。

私はどこかの店の常連みたいになるのがイヤだという気持ちがあって、イヤン・マクレガーだと思っていて、だからギャーンとなってしまい、もう来週から行きたくねえと思うけれども、息子はまだ仮面ライダーのドライブと鎧武とウィザードとフォーゼとディケイドと電王しか見ていないので、過去ダー全制覇にはほど遠く、我らはまだまだあのレンタルDVDの店に通わねばならない。心がパサついている。私の心のキューティクルが剥げまくっている。

大阪に出てきていちばん嬉しかったことは、どこに行っても誰も私のことを知らない、ということだった。風景の一部みたいになれるので、気が楽だった。
地元では本屋で立ち読みをしていたら翌日誰かに「あんた昨日『ひざまづいて足をお舐め』っていう本読んどったやろー」とか言われるので、エスエムに興味があるのですね、みたいに決めつけられてめんどくさかったりして、ないのに、ないのに、ちょっとだけしかないのに、とか思って、とにかくあーあ嫌だなーとか思っていた。

というわけで私は「顔を覚えられる」というのが苦手なのだけれども、かと思いきや「わー覚えててくれたんだウレスィー!」と感じる時もあって、なんでやろ、と考えたところ「相手(あるいはその場所)に対する私の好意の度合いのもんだい」という身も蓋もねえ結論に達しました、おやすみなさい。