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だいたいいつも右往左往

1.7月から我が家の一員となったアストラ(オカヤドカリ)が、寺地家に来てはじめての脱皮をしました。私は「砂にもぐって脱皮する」ということと「オカヤドカリの脱皮は命がけ」ということだけは知っているという状態だったのですが、あろうことかアストラが深さ1センチほどの穴で、いや穴っていうかそれただのくぼみやんと思うような状態の穴の中で脱皮をはじめてしまい、動揺して「アストラーッ! ボディが丸見えやんねー! どうするとよアンター、もうこれ絶対ダメやないと? 死んでしまうと? どがんすればいいとよー!ウワーン!」とめちゃくちゃ訛りながら水槽を置いた部屋の隣の部屋で右往左往し、なんで隣の部屋なのかというと水槽のある部屋で動きまわったらアストラにストレスを与えると思ったからなんですけども、とにかく分娩室に入った妻を待つ夫(新婚)ぐらい右往左往して、あげくのはてには「神様!  私の寿命を1年あげるからアストラを生き延びさせておくれよォー!」とか祈ったりしました。

アストラは無事脱皮を終え、私はいたずらに寿命を1年縮めました。1年というところがせこいなあと思った、自分でも。でもよかった。アストラは現在自分のぬけがらをモリモリ食っています。よかった。モリモリ。

 

2.12月18日発売の『小説TRIPPER』(2015冬季号)にエッセイを書かせてもらいました。

小説 TRIPPER (トリッパー) 2015 冬季号 2015年 12/30 号
 

依頼書みたいなお手紙に『私のTRIP体験』というテーマで、と書いてあり、ビックリして「どうしよう……私トリップした体験なんかないよ……子どもの頃にブルボンのルーベラというお菓子を咥えてスーハースーハーしてバターの香りを楽しんでうっとりしてたらルーベラのかけらが喉の奥を直撃して咳きこんで呼吸困難になって、目の前を鳩が何羽も横切っていって、のちにあれは幻覚だったのかしらと思った経験しかないよ……」と右往左往していたのですが、よく読んだら普通の旅行の体験でもいいということだったので十年ぐらい前に友人と旅行したマヌケティーニな思い出を書きました。

私は以前『一日』というもうひとつのブログをやっていて、今はちょっとそこまで手がまわらないので非公開にしているのですが、俺(orあたい)はあっちのほうが好きだったよ、という人には気に入ってもらえるのではないかしらん、という感じの内容になっとります。なっとると思います。たぶんね。たぶん。

マヌケをマヌケティーニって書くとスパゲティーニみたいでおいしそうなので、今後ちょいちょい文章にブッこんでいこうと思いました。マヌケをおいしそうに見せたいという気持ちに、特に理由はありません。