読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

オーディオドラマ『ビオレタ』の感想とか、とりとめなく

今さっきオーディオドラマの『ビオレタ』を聞き終わって、「原作、寺地はるな」って言われた時に動悸息切れがしたのでハルンケアのお世話にならないかんのではと懸念しましたがだいぶ落ち着いてきたので思ったことを書こうと思います。らじるらじるの番組表の名前「寺地はるか」でしたけど、それは別に気にしてないですよ。

読んでから聞いた人ならお気づきかなと思うのですがセリフはだいぶ変わっていて、出てこない人も結構いて、事前に台本を読ませていただいた時の印象は「あっこれは別のものだな」という感じで、それは嫌だとかいうことではなく、違う人の手にかかるとこのようになるのだな、と新鮮に感じたということです。

登場人物に蓮太郎くんという人がいて、私はこの人物にはわりあい思い入れがあって、だから最初に橋本淳さんという俳優さんが演じられると知った時ウヒョースゲーと思いました。
ウヒョースゲーと思ったのはドラマなどで見知っている人だという理由からなのですが、最初に出てくる場面で「あっ橋本淳さんだ」じゃなくて「あっ蓮太郎くんだ」って思いました。それぐらい蓮太郎くんの声だった。だからとても良かった。蓮太郎くんのお話をまた書いてみたくなりました。書きたいことばっかり増えていきます。

セリフはだいぶ変わっていたと書きましたが、ほぼそのままのところもあって、自分が頭の中で考えたことを誰かが喋っている、というのは不思議な感覚でした。

私は小説をいつも、どこかにいる誰かへの手紙みたいなつもりで書いてます。それは多分自分が昔、友だちがいなくて本ばっかり読んでいた時期に、物語に幾度も救われた経験があるからだと思います。ひとりじゃないよっていう手紙を、遠くの誰かからもらったみたいな気分に、勝手になっていたのだと思う。
なにかを伝えたいとか表現したい人にとって、小説はいちばん手っ取り早いのではないかと思います。道具もいらないし。
だからこそ、小説でしか表現できないことをしなければッとか気負っていた時期が私にもありました。たぶん鼻息とかすごかった。
でも、今回オーディオドラマ化のお話をいただいた時に、ある女の子のことを真っ先に考えたのです。

病気をして以降文章を読めなくなったけれども、いつか絶対に読みたいから、私の書いた小説が載っている本を買った、と言ってくれた女の子です。

そうだラジオやったらそういう人にも届くんだな、と思ったのです。他にも文字を追うことが難しいけど音ならば聞けるというようなかたがたが沢山いるのだろう、と。

なので、オーディオドラマの原作に私の小説を選んでいただいたこと、とても感謝しております。ありがとうございました。あとそれから、たまたまオーディオドラマを聞いたという人が原作に興味を持ってくれて、そんで明日から本がガスガス売れたら最高やなとかいうゲスい気持ちでいっぱいです。おわりです。