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テラガイ&テラバイ

先日サンタクロースを何歳まで信じてた的な話をある人とする機会があったのですが、中学生ぐらいまで信じていたらしいその人が「今はカレがサンタクロースだけどね」みたいなことを言い出したので笑いそうになりました。でもやっぱり笑っては失礼だと思って「わぁ、す、す、すてきですね……」って答えたんですけど腹がよじれる寸前でした。異文化に触れると笑ってしまう癖を四十歳までにはなんとかしたいです。

私の場合サンタクロースの件は、ちなみに私の場合というのは三十年以上前の黴の生えたような昔の話なんですがとにかく私の場合は河童とか幽霊と同じく「いるのかもしれないけど私には関係無い」ものだと思ってました。クリスマスのシステムを導入していない家庭だったので。

しかしそんな私の父が、唐突に一度だけサンタクロースのふりをしたことがありました。私が七歳の時です。
プレゼントはあのスーパーで売られていることでお馴染みのお菓子の入ったブーツで、まあそれは経済的な理由だと思うので構わないんですが、プレゼントよりもそこに添えられた手紙というのが実に問題作で、なんていうかもう、まごうかたなき父の筆跡だったので一目見てお父さんやん……てなりましたよね。絶対これお父さんやん……て。

文面はうろ覚えですが「良い子にしてますか、そりの上は寒くてつらいけど子どもたちのためにがんばってます、サンタ苦労す」みたいな恩着せがましいうえに強引に駄洒落をねじこんだものでした。
読みながら色々と思うことはあったんですけど、それでもお父さん頑張ってくれたんだねって嬉しくて「サンタさんから手紙もらったよー!」などとはしゃいでみせたら、いきなり「ええい!やかましかぞッ!」って怒鳴られてびっくりしました。照れていたんでしょうか。それともテレサ・テンだったんでしょうか。時の流れに身をまかせてたんでしょうか。

でも今でもひとつだけ不満に思ってることがあって、それはその手紙が「便箋に書いたのをコピーしたもの」だったっていうことです。コピーて、あんた来年以降も使う気満々じゃないのさ!て言うてやりたかった。わしゃ言うてやりたかったよ。

そういうわけで今後サンタを装って子どもに手紙を書くという親御さんは、面倒でも毎年ちゃんと書いてほしいです。寺地からのお願いです。テラガイです。略してみました。おわりです。テラバイ!