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ちまちましておりますから。

私は基本的にちまちましたものが好きなので、かわいい箸置きを見るとつい買ってしまいます。春はこの桜のかたちのを、夏はこのガラスのを、と選びながら食卓にセットするのが楽しかったりするのです。
でも箸置きというのは前述のとおりちまちましておりますから、とにもかくにもちまちまちまちましていやがりますから、こどもが生まれてからは「もしかしてこれ間違って口に入れて飲み込んだりするんじゃねえの」とおビビりしてしまって全然使わなくなりました。
おもちくん(息子)は起きてるあいだは基本的にずっと泣いてるような赤子だったので(抱っこすると泣き止む)、寝てる隙に物音を立てないように忍者のように壁にはりついておにぎり(海苔・具ともに無し)を食べたり、あるいは抱っこ乃至おんぶをしたまま食パン(何も塗ってないし焼いてもない)をモギモギ食べたりするという、食事を楽しむというより死なないための栄養補給みたいな状態だったので、箸置きの存在そのものを忘れていたと言ったほうが正しいかもしれません。

その他にも花を飾るとか季節ごとに部屋の模様替えをするとか、以前はやっていたのにこどもを生んでからやらなくなったことが随分たくさんあって「あの頃はずいぶん余裕があったなあ」としみじみ思い返したりしていたのですがそれはもしかしたら逆かもしれなくて、むしろああいうことをやることで生活を楽しむ心の余裕が生み出されていたのしれません。
楽しみとか余裕とかいうのは他の人から「ハイどうぞ」と差し出されるもんでもないし、川から流れてきた桃をパカッと割ったら入ってたゾエ☆みたいなことも無いので、やっぱり自分で見つけたり作らないとイカンのだろうなあとか思ってます。いや、イキャンと思ってます。胃can't思ってます。

まあでもこどもも三歳六ヶ月を過ぎたことですし、もうさすがに誤飲も無えだろうよと思って昨晩はひさしぶりに箸置きを復活させてみたのですが、食卓に並べるやいなや「これかわいいのねー」などと言うて強奪されてしまいました。今日もまだおもち(呼び捨て)のオモチャ箱の底に仕舞われており、取り返せません。やることが完全に盗賊です。でも私のいちばんお気に入りの猫のやつなので、何とかして奪還したいです。かなり激しい闘いになると思うのですが、もし勝てたら次回『盗賊おもちvs私』の顛末を仔細に綴ります。綴りません。